専門領域
司法精神医学
取得・認定資格
- 精神保健指定医
- 精神科専門医・指導医
- 精神保健判定医
所属学会、委員会、役職等
- 日本精神神経学会
- 日本司法精神医学会
主な論文
- 久保 彩子, 木田 直也, 三原 一雄ほか:医療観察法医療における治療抵抗性統合失調症のClozapineによる治療反応. 臨床精神医学50巻2号 Page177-183(2021.02)
経歴
- 2003年
- 横浜市立大学医学部医学科卒業 琉球大学医学部附属病院精神神経科入局
- 2005年
- 琉球病院入職
- 2009年~
- 産休・育休(女性医師支援)
- 2015年
- 医療観察法病棟医長
- 2023年
- 東京医科歯科大学大学院医歯薬総合研究科精神行動医科学分野(犯罪精神医学担当)入学
メッセージ
2007年医療観察法病棟の立ち上げから、当院の司法精神医療が本格的に始まり、その頃より私は司法精神医学分野の一員として、医療観察法診療や精神鑑定に携わってきました。
医療観察法診療においても、当院が一丸となって取り組んできた治療抵抗性統合失調症治療薬クロザピンを活かした治療を特色としてきましたが、近年はさらに、地域生活における触法精神障害者の支援にも力を入れており、2023年より厚生労働科学研究費補助金による分担研究を担い、医療観察法における退院後支援をテーマにした研究を行っています。
また医療観察法に関わる研修の講師として、指定通院医療機関従事者研修会、指定入院医療機関従事者研修会、精神保健判定医等養成研修会、医療観察法判定事例研修会などに参加し、全国でご活躍される司法精神医療専門の先生方との交流も活発に行っています。
多くの精神科診療に携わる方々にとって、医療観察法医療は聞きなれない、遠い存在かもしれません。しかし、この医療は精神科医療における地域移行が発展した2000年前後の英国をモデルとしており、多職種チーム医療を特色としながら、「治療共同体」を治療理念に掲げ、手厚い医療によって社会復帰に向けた全人的な支援を展開しています。
そして、当院の医療観察法病棟には専門性が高く、情熱を持ったスタッフが多く在籍しており、それらスタッフとの協働的な臨床活動は、司法精神医学分野に特化した経験だけではなく、一般精神医療にも通じる幅広い臨床経験が得られます。
女性医師は家庭や子育て、介護などにより、臨床を続ける難しさを感じることがあるかもしれませんが、当院では女性医師支援にも力を入れており、支援制度により、子育てや介護による休暇期間を経た後も、安心して臨床を続けながら、サブスペシャリティをあきらめることなく、医師としての研鑽を積むことができます。
また、当院には社会人大学院生として、臨床や教育だけでなく、研究分野に力を入れている医師も少なくありません。
このように当院の魅力は国立病院機構という立場を活かし、性別、年齢、出身、出身大学、サブスペシャリティ、研究テーマなどそれぞれ違った多様な精神科医師が集まり、リベラルな雰囲気の中、それぞれの「やりたいこと」が尊重されるところではないかと思います。当院にご興味のある先生はぜひ一度見学にお越しください。
窓口のご案内